ゴールデンウィークのGiveaway企画に見事当選されてOF410Nトラベルバッグギターを手にされた たかはしさん からレビューが届きました!
いろんなタイプのギターを所有されている たかはしさん が2ヶ月余りOF410Nをお使いになって感じた事を率直に書かれています。ぜひ最後までお読みください!
OF410Nレビュー
たかはしと申します。ギターを弾いて歌うのを趣味にしている一般人です。
「Journey Instruments OF410N」のレビューをします。
この「Journey Instruments」のギターの優れた点に関しては、プロアマ問わず多くの方が、既にブログで書いたり、動画で紹介されています。
私もレビューを書くにあたって色々と拝見しましたが、主に語られている内容は、以下の3点くらいでしょうか。
・ネックが脱着式だから、持ち運びに便利だ!
・ネックを脱着する際は弦を緩める必要がない!
・音質も決して悪くない!
私も先人に習い、詳細に丹念に書いても良いのですが、他のレビューとかぶっても、あまり意味がないかなぁという気もしていて、ここはちょっと斜めから語るのが良いかしらと思い、筆を執った次第です。
そんな前置きをした上でこのレビュー、下記の人には響くんじゃないかなと思います。
・セッションや旅行、キャンプやピクニックと多用途に使えるサブギターを探している人
・日頃の外出時にギターを持っていくか迷ったことがある人
・持っていてギターだと気づかれないギターが欲しい人
では以下、使ってみた感想です。
[写真] 脱着のインパクト!見た目は上品で可愛らしいギターです。
まず、ギターはネックがネックです(わざとだよ)。
フルサイズのギターをギグバックやセミハードケースに入れて背負うと、頭の上にネックの上部が突き出ることが多いんですね。
私自身も身長が185cmと人よりも少し高いので、背負ったギターのてっぺんはおそらく2mを超えています。
するとどうなるか。電車のドアはもちろんのこと、手動ドアのコンビニとかでも高確率でぶつかるので、思い切りくぐらないといけない。
これ結構ストレスなんですよ。もしぶつけようものなら、ギター本体にとっても最悪です。だって弦の張力がかかったネックを、張力と同じ方向にぶつけてるわけですから、場合によってはネックが傷んだり折れたりしちゃう。
その点このギターはその心配がまったくない。外して収納すれば、ネックが頭の後ろに突き出ることもないし、何より運搬中はネックが外れているわけですから、ネックにかかる張力がそもそもゼロ。
このネックをぶつけない「安心感」は、普通のギターではまず得られない利点です。
[写真] ちょうどネックがこの写真の右側に収納されます。
さらに実際に外に持ち出してみると、ネックが外れるとギターってこんなに取り回しが良いんだということに気づきます。
例えば、ギターを背負ったまま出先で飲食店に入ると、普通は隣の席に立て掛けたり近くの壁に立て掛けたりします。お店によっては預かってくれることもありますが、いずれにしろ置いておく場所にすごく手間取る。この経験、ギター弾きの方なら誰でもあるでしょう。
でもこのギターなら空いている椅子にそのまま載せたり、床に垂直に立てて置いておける。そうすれば周りに迷惑もかけないし、足を引っ掛けられて倒れちゃう心配もない。置き引きの心配もしなくていいですね。
些細なことに思われるかもしれませんが、これだけのことで外にギターを持ち出す気持ちのハードルがとても下がるんですよ。どこか遊びに行くときに、シチュエーションによってはギターを持っていくか迷うことあるじゃないですか。でもこれなら迷わない。邪魔にならないから「とりあえず持っていくか」そういう気分にめちゃくちゃなる。
[写真] ギターケース大きさ比較として。左からドレッドノート用、ES335用、Taylor Gs mini用、テナーウクレレ用、そして一番右がOF410N用。
写真で見ると分かる通り、縦の長さは、テナーウクレレのケースよりもさらに短いです。
さらにこのギターには、ピエゾピックアップがついています。パッシブ、つまり電池のいらない(プリアンプが必要な)ピエゾですが、DIはスタジオやライブハウスで借りればいいと割り切れば、セッションやオープンマイク、バンド練も十分にこなせる。
ピックアップの音質は結構生音に近い繊細な出音なので、大音量のバンド練では苦労するかもしれませんが、そもそもそういう環境はアコギに向いていないことが多いので、素直にエレキに持ち帰るのが吉だと思っています。
「ギターがコンパクトになっただけでしょ」と言われればその通りかもしれません。しかしその利点がもたらす用途の広がり、それがこのギターの最大の魅力。こればかりは使ってみないと分からなかったです。
またこのケース、パッと見ギターだと分からないっていうのも良いなと思っています。例えば仕事帰りにセッション行くときに、職場にギター持っていって、それを周りに突っ込まれるの、嫌だったり面倒だったりするじゃないですか。このバッグだと普通の人が見ても、ギターが入っているとはまず思わない。そういったところも重宝するな、と。
また、私はこれまでミニギターもたくさん触りましたし、現在は2台所有しています。
[写真] (現在所有ギター)左からドレッドノート、330モデルのフルアコ、Taylor Gs mini、弦々トムテ 弦太、OF410N
Taylor GS mini(写真中央)これは590mmのショートスケールで音もプレイアビリティも文句なし。値段的にもまさしく競合商品。こちらも良い楽器ですが、比べるとやはりある程度大きい。
ハイオクターブギター弦太(写真右から2つ目)これは小さくて、チューニングがちょうど1オクターブ上なので使いやすくてとても良い楽器…ですが手工品なので値段も張りますし、用途が限られるので万人には薦められない。
あと写真にはありませんが、国内で代表的なミニギターといえばYAMAHAのギタレレ(GL-1)。これは値段も安くて良いんですが、チューニングが5つ上で、しかも専用弦というのが使いづらい。
そこにきてこのフルサイズギターなのにミニギターよりもコンパクトを実現したOF410N。かゆいところに手が届く。これは用途が合う人には激烈に勧めたくなりますね。
[写真] 左Taylor GS mini 右OF410N
実際に組み立ててGS miniと比較してみると、横幅が狭く、スケールは長い(622m)ことが分かります。GS miniも普通のギターと比べると抱えやすいですが、OF410Nはさらに小さい。ネック幅は42.7mm、細すぎず太すぎず、プレイアビリティも上々です。
ネックの厚さはやや最近のギターよりもごつく感じますが、あまり薄いと強度的にも不安ですし、長時間弾いていると疲れることも多いので、ちょうどいいところでしょうか。
音にも少し触れると、やはり普通のギターよりは控えめ。GS miniよりもパーラーギターっぽく、ポコポコした音の印象。ただピックアップを通したときの出音のバランスがかなりいいので、それを狙っての設計かなとも思います。
さらに、細かいところで感動したのは、予備サドル。
最初に弾いたときに、自分には若干弦高が高いなと思ったんですよ。でもそんな時に対応するためか、弦高を低くするための予備サドルがついていたので、すぐに交換しました。プレーヤーのことをよく考えられていて、親切だなと思います。
またこのサドル、工作精度も高くて、カシっと気持ちよくハマって落ちないのでびっくりしました。運搬時はネックが外れて弦の抑えがきかないので、こういった細かい配慮も嬉しいですね。
さて、以上、大なり小なりつらつら述べてきました。音やプレイアビリティに関する詳しいレビューは、今後動画を撮れたらと思っておりますが、そちらも合わせて観ていただけたら幸いです。
読んでいただき、ありがとうございました。たかはしでした。
いかがでしょうか?
使ってみて初めてわかるトラベルバッグギターの長所をたくさん書いていただきましたので、一部太字にしました。
この先、動画も撮っていただけるようなので楽しみですね。乞うご期待!!
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